元
The influence of an ankle-foot orthosis on the spatiotemporal gait parameters and functional balance in chronic stroke patients.
2016 5月 ベルギー
脳卒中片麻痺患者への短下肢装具の種類と効果の差を調べてみたそうな。
慢性期の脳卒中片麻痺患者15人についてタイムアップアンドゴーテストを行い20秒を境に軽症グループ(9人)と要支援グループ(6人)に分け、
*短下肢装具なし、
*既製の短下肢装具(Maramed社)、
*オーダーメイド短下肢装具(Y-tech社)、
のそれぞれの状態での歩行の時間空間的パラメータの測定を各1週間空けて行い 解析したところ、
次のことがわかった。
・いずれの短下肢装具も通常歩行スピード時の単脚時間が増え、両脚時間が減少、歩幅が明らかに改善した。
・さらに最大スピード時に オーダーメイド装具では歩速 歩調が改善していた。
・グループ間での装具の種類による明らかな差は見られなかった。
・バランステストではタイムアップアンドゴーテストで短下肢装具の改善効果が確認できた。
短下肢装具は既製かオーダーメイドかによらず脳卒中患者は歩行パラメータ上の改善があった。特に重症の片麻痺患者でその効果が顕著だった、
というおはなし。
感想:
発症して間もない もっとも脚に力の入らない頃に装具を着けられていたことがある。装着のあまりの面倒臭さに暗澹たる気持ちになった思い出。