元
Not Just Language: Persisting Lateralized Visuospatial Impairment after Left Hemisphere Stroke.
2016 6月 アメリカ
左脳は言語に 右脳は注意力に特化していると考えられてきたため 左脳損傷患者への注意力検査はあまり行われていない。
左脳の脳卒中患者の注意力を調べてみたそうな。
左脳損傷の慢性期脳卒中患者25人および健常者20人について、コンピュータを使った視野探索課題と行動性無視検査を行い比較したところ、
次のことがわかった。
・行動性無視検査では左脳損傷患者に注意障害は見られなかった。
・しかし視野探索課題で 統計学的有意な注意障害が確認できた。
・左脳損傷患者では右視野のターゲットを見つけ出す時間が、左視野の場合に比べ平均208ms余計にかかっていた。
・健常者ではこの差は8ms程度だった。
左脳損傷患者に見られた明らかな注意力の偏りは、左脳が視空間注意バランスを担っている証拠である。左脳損傷患者にも注意力検査をするべきだろう、
というおはなし。
感想:
先週のコレ↓も行動性無視検査では分からなかったとある。
左脳損傷で右の半側空間無視になる患者の割合