元
Reversal of the Detrimental Effects of Post-Stroke Social Isolation by Pair-Housing is Mediated by Activation of BDNF-MAPK/ERK in Aged Mice.
2016 4月 アメリカ
社会的な孤立は脳卒中死亡率に関連する。
高齢者を想定して、高齢ネズミをつかってこのメカニズムを調べるべく実験してみたそうな。
3週間 2匹ずつペアで飼った高齢ネズミ計140匹を人為的に脳梗塞にして、
*1匹飼いの孤立グループと
*引き続きペアのグループに分けた。
3日後、3週間後の死亡率、神経症状、梗塞の体積およびシナプス可塑性に関する84種の遺伝子を調べたところ、
次のことがわかった。
・3日間死亡率 7.1% vs. 14.2%、 3週間死亡率 19.0% vs. 28.5% でいずれも孤立グループが高かった。
・梗塞の体積は明らかに孤立グループで大きかった。
・感覚運動障害および学習、記憶能力がペアグループで大きく改善した。
・シナプス可塑性に関するいくつかの遺伝子の発現が両グループで異なっていた。
・ペアグループでは脳由来神経栄養因子BDNFが増加しミエリン構成タンパク質を調整していた。
脳卒中のあとの社会的な孤立による死亡率の上昇、神経症状の悪化、梗塞の拡大、特徴的な遺伝子発現、BDNFレベルの低下が確認できた、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
一人暮らしの男性脳卒中経験者はなぜ長生きできないのか?