元
Short-term effect of neck muscle vibration on postural disturbances in stroke patients.
2016 5月 フランス
脳卒中のあと バランス感覚の乱れはリハビリの妨げになる。
首筋肉の深部感覚は前庭神経、視覚神経系にリンクがあり 姿勢制御に影響することがわかっている。
そこで首の筋肉に振動刺激を与えたときのバランス能力への影響を確かめてみたそうな。
平均年齢62、発症3ヶ月以内の脳卒中患者31人(右脳損傷15人、左脳損傷16人)について、首筋肉への振動刺激10分間ののち足圧中心を測定してバランス能力を評価した。
首筋肉刺激は、損傷脳と反対側の首の後ろに振動子を着け、暗い部屋で患者正面に点状の明かりを投影して行った。
このとき光点が損傷脳側へ向かって移動する錯覚が起きる患者がいるので、彼らを区別した。
次のようになった。
・首筋肉振動刺激で脳卒中後のバランスの側方へのゆらぎが減少した。
・64.5%が光点の移動錯覚を経験した。
・この錯覚のある患者はない患者にくらべ首筋振動によるバランス改善効果が大きかった。
脳卒中患者への首筋肉振動刺激により姿勢の非対称性が改善した。この短時間の振動刺激は光点移動錯覚の起きる患者ほど効果的だった、
というおはなし。
感想:
電動マッサージ器で簡単に実験できるね。