元
Quantifying change during outpatient stroke rehabilitation: A retrospective regression analysis.
2016 4月 アメリカ
脳卒中患者の外来でのリハビリ効果がどのくらい期待できるものか定量的に評価してみたそうな。
外来で理学療法、作業療法を受けていた366人の脳卒中患者の医療記録について、
*バランス機能検査(BBS)
*アクションリサーチアームテスト(ARAT)
*歩行スピード
の3項目を解析したところ、
次のことがわかった。
・平均すると、BBSは満点56のうち37からリハビリをスタートし、ひと月あたり1.8ポイント増加した。
・ARATは満点57のうち35からスタートし、ひと月あたり2.0ポイントの増加だった。
・歩行スピードは0.59m/sでスタートして ひと月あたり0.09m/s増加した。
外来の脳卒中リハビリでもバランス、上肢機能、歩行いずれも改善した。しかしその改善度はわずかなレベルだった、
というおはなし。
感想:
リハビリに通えるだけの気力や体力、手段を持つ患者が、自主トレだけではなく再び病院に通いたいと考える理由は、療法士さんとの触れ合いを求めているから と考える。
だから療法士さんの性別、年齢、身長、体重と 患者の改善度との関連ってけっこう強いと思うんだ。