元
End-of-life decisions in acute stroke patients: an observational cohort study.
2016 4月 ドイツ
脳卒中医療には終末期判断や緩和ケアも含まれる。
それら患者の特徴を調べてみたそうな。
2011-2014に入院した脳卒中患者4425人の医療記録を調査したところ、
次のことがわかった。
・全体の2.71%が脳卒中病棟で終末期判断を受けて死亡した。
・そのうち86.3%は入院してほぼ2日以内に蘇生処置拒否指示が出た。
・多くは平均5.0日後に 延命治療の中止決定がなされた。
・入院から7.0日後、緩和ケアに移ってから2.5日後に亡くなっていた。
・入院時の意識障害、嚥下障害、脳の広範囲な損傷が特徴的だった。
・終末期ケアでは生体モニターや投薬、非経口栄養が中止される一方、静脈内輸液だけはすべての患者で継続された。
脳卒中で入院後、病棟内で死亡した患者の多くは終末期判断を経たケースだった、
というおはなし。
感想:
ちなみに集中治療室での死亡は0.52%。つまりその5倍が家族の合意の下にゆるやかに亡くなってるってこと。
ちょっと意外だった。なくなる人はもっと勢いよく死んじゃうものと思ってた。