元
Cadaver study casts doubts on how zapping brain may boost mood, relieve pain
2016 4月 アメリカ
おでこに乾電池の電極を貼り付ける経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は記憶力アップや疼痛緩和、脳卒中リハビリに良いと言われているが、ほんとうに電気刺激が脳に届いているかはだれも知らない。
そこで死体をつかって実験してみたそうな。
今月の認知神経科学会のシンポジウムセッション7での発表。
・死体の頭部に脳まで届く電極を200本以上突き刺してtDCSによる脳への電流分布を測定した。
・90%以上の電流が皮膚に逃げていて、脳へ届く電流はわずかだった。
・生体であれば水分が豊富なぶん皮膚に逃げる電流はもっと大きいであろう。
・tDCSは通常1-2mAで行われるがこれでは脳神経を発火させるにはまったく足りない。
・最低でもスタンガンレベル(5mA~)の電流が必要である。
tDCSの電流はほとんど脳に届いていなかった。いっぽう tDCSの有効性を示す報告が多数あるので なにか別のメカニズムを考える必要があるだろう、
というおはなし。
感想:
「最近うちのパソコン遅いんだよねぇ」と言いながら、その筐体に乾電池の電極を貼ったところYouTubeの反応時間が なんか短くなった気がする、、、
これがtDCSだと思うんだ。(ようするに気のせい)