元
Auricular vagus nerve stimulation promotes functional recovery and enhances the post-ischemic angiogenic response in an ischemia/ reperfusion rat model.
2016 3月 中国
迷走神経への電気刺激は1997年よりてんかん治療に用いられており、損傷した脳神経の回復効果も報告されている。
耳介を走行する迷走神経への電気刺激が 脳梗塞の回復に影響するものか調べてみたそうな。
人為的に右脳を虚血にしたネズミの左耳にパルス状の電気刺激を1回1時間x1日2回x3週間行った。
運動機能、梗塞の体積、脳組織サンプルを分析したところ、
次のことがわかった。
・偽刺激グループに比べ 迷走神経刺激グループの梗塞体積は明らかに小さく、
・運動機能も大きく改善した。
・梗塞周囲の虚血領域での細血管密度が上がり、
・神経成長を促す複数のタンパク質も増えていた。
耳介の迷走神経への繰り返し電気刺激には運動機能改善効果、神経保護効果、血管新生を促す効果があった、
というおはなし。
感想:
迷走神経は耳介の裏側と穴の壁を走行している。耳かきが気持ちいい理由だとか。
低周波治療器の電極は脚や肩に貼るよりも 損傷脳と反対側の耳に貼り付けた方が効果的なんじゃないかな、、、、