元
Auditory lateralisation deficits in neglect patients.
2016 3月 フランス
視覚の半側空間無視はよく研究されているが聴覚性の研究は少ない。
そこで半側空間無視患者に聴覚の偏りが見られるものか調べてみたそうな。
右脳損傷の脳卒中患者15人(半側空間無視の内訳は 重症5人、軽症5人、無視なし5人) および健常者11人について、
ヘッドホンを使った音響テストを行った。
両耳間時間差を用いて音源位置の左右をシミュレートし、主観的な音響イメージ上の正中位を測定した。
次のことがわかった。
・半側空間無視患者では音響イメージ上の正中位の偏りが観察された。
・重症半側空間無視患者では正中位が左方へ偏っていた。
・一方 軽症患者では正中位が明らかに右方に偏っていた。
視覚の半側空間無視患者では聴覚的にも側方性が観察されたが 思ったほど単純なものではなかった、
というおはなし。
感想:
たまたま1周回ちゃったんじゃないのかな。