元
Mirror therapy in chronic stroke survivors with severely impaired upper limb function: a randomized controlled trial.
2016 2月 スペイン
脳卒中患者への上肢ミラーセラピーの研究は麻痺が軽いケースを対象にしたものが多かった。
そこで上肢が重度麻痺の慢性期脳卒中患者へのミラーセラピーの効果を調べてみたそうな。
患者31人をミラーセラピーグループ15人、受動運動グループ16人に分け、
訓練を1回45分x週3回、計24セッション行ったところ、
次のようになった。
・両グループともに運動機能テストの時間スコアは改善したが、
・いずれも運動機能自体に改善はなかった。
・しかしミラーセラピーグループで軽いタッチに対する触覚の有意な改善が確認できた。
慢性期脳卒中で上肢が重度麻痺の患者へのミラーセラピーは、運動機能の改善は期待できないが軽いタッチへの触覚の改善効果があるのかもしれない、
というおはなし。
感想:
脳卒中やって触覚の奥深さを知った。いまは左手が物に触れているかどうかが かろうじて分かる程度で質感はまったくわからない。