元
The Effect of Electromagnetic Field Treatment on Recovery from Ischemic Stroke in a Rat Stroke Model: Clinical, Imaging, and Pathological Findings.
2016 2月 イスラエル
脳卒中のあとの非侵襲的な脳刺激法としてrTMSやtDCSがあるがいまいちパッとしない。
そこで、低強度 低周波数の電磁場に身体をまるごと置く治療法を考案し実験してみたそうな。
ネズミ18匹を人為的に脳梗塞にして次の3つのグループに分けた。
1) 電磁場なし
2) 4Hzシータ変動の電磁場刺激
3) 16Hzベータ変動の電磁場刺激
電磁場刺激は地磁気(0.5ガウス)相当強度の場にネズミを置き、これを1日2分間x4週間行った。
さらに1ヶ月間フォローして前肢運動機能、MRIおよび脳組織標本を調べたところ、
次のことがわかった。
・電磁場グループで前肢運動機能および神経症状が大きく改善した。
・電磁場グループで脳浮腫と脳室拡大が治まった。
・白質繊維は電磁場なしグループよりも良くまとまっていた。
・さらに 組織検査では神経新生を示すいくつかの物質を確認できた。
低強度低周波数の電磁場に曝すことで脳卒中後の神経ネットワークの可塑性が促されるのかもしれない、
というおはなし。
感想:
よく読むと 地球規模の電離層固有振動数であるシューマン周波数7.83Hzの1/2と2倍ということで周波数を選んでいた。発想が飛んでいるわりには資料がしっかりしている印象があった。