元
Dysphagia in Acute Stroke: Incidence, Burden and Impact on Clinical Outcome.
2016 2月 スイス
脳卒中後の嚥下障害の予後について最近の状況を調べてみたそうな。
脳卒中センターで治療を受けた患者570人について、嚥下障害の有無と肺炎、入院日数、退院先、3ヶ月後の死亡率を調査したところ、
次のことがわかった。
・全体の20.7%が嚥下障害になった。
・そのうち50.9%は退院時までに嚥下障害が治らなかった。
・嚥下障害の30.5%は重度のため経鼻栄養が必要だった。
・梗塞の位置よりも脳卒中の重症度の方が嚥下障害に関連していた。
・嚥下障害があると、ない場合よりも肺炎に罹りやすく(23.1% vs. 1.1%)、
・自宅へ退院できる割合も少なかった(19.5% vs. 63.7%)。
・また 死亡する割合も多かった( 13.6% vs. 1.6%)。
脳卒中の嚥下障害はいまもなお患者の多くに大きな影響を及ぼしていた、
というおはなし。
感想:
意外と多いのね。