元
Comparison of outcomes of patients with inpatient or outpatient onset ischemic stroke.
2016 1月 アメリカ
脳梗塞の再還流治療には適した時間が限られているため患者が病院に早く到着できるよう改善が進められている。
既に入院している患者ではそのあたりはどうなのか、調べてみたそうな。
2009-2013に新たに脳梗塞になった患者176571人のうち、脳卒中とは別の病気ですでに入院していて脳梗塞になった者 および外来の患者に分けてフォローしたところ、
次のことがわかった。
・全体の90.7%が外来の患者で、9.3%がすでに入院していて脳梗塞になった患者だった。
・すでに入院していた患者の死亡率は高く、入院日数は長かった。
・さらに血栓溶解治療や機械的血栓除去術などが行われる率も低かった。
すでに入院中の患者が脳梗塞になった場合、血栓溶解治療などが行われることは少なく、外来の脳梗塞患者よりも死亡率は高く入院も長かった、
というおはなし。
感想:
医療のプロ集団のまっただ中に居て、脳卒中のサインがうっかり見逃される可能性はとても低い。なのに治療が行われないのはなぜか?
血栓溶解治療のすばらしさをマスコミに謳っているのは脳外のお医者さんだけであって、他科ではその有効性の高さをほとんど認めていない、ってことなんだと思う。