これまで あたまオカシイと思われるのが嫌で発症当日の幻覚関連のはなしはほとんどしていない。特にこの立方体のことは誰にも言ったことがない。
心に秘め続けて妄想を膨らませるのもどうか、、と思い吐き出すことにした。
脳の異変に気づいて勤め先を早退して 地下鉄のホームまで辿り着いたところで左手足の力が完全に抜けて床に崩れ落ちた。右手足だけで這って近くのベンチによじ登り腰掛けた。
右手で左手足をさすりながら「まずいことになったなー」と思っていた。
そしたら目の前に一辺5mほどの金属光沢 半透明の立方体が現れた。それがググっと近寄ってきて膝に触れるほどの位置で止まった。同時にその重量が5000万トンあることを直感的に知った。
「これがお迎え現象なのか、、」と思った。
こんなクソ重たい奴が相手じゃ為す術はないと観念して目を閉じた。
つぎの瞬間ホームの床の上に仰向けで、近くにいた人が救急車呼んでくれた。
文字にするとこれだけなんだけど、のちにこの立方体が時間旅行機だった気がしてならなくなった。というのもそのあと病室で 「とにかく時間についてしらべなきゃ」って気持ちが繰り返し強くなり、以来 そっち系の話(時をかける少女、ドラえもん、スーパージェッターなど)を集めては 考えを巡らすようになった。
じつは現在も脳卒中以上に関心を持っていて、専用のWebサイトも作った。日によってはここよりもアクセスがあり ツイッタもやっている。