元
High-Frequency Repetitive Sensory Stimulation as Intervention to Improve Sensory Loss in Patients with Complex Regional Pain Syndrome I.
2015 11月 ドイツ
周期的な触覚刺激により脳卒中患者のリハビリ効果が促されるという報告がある。
そこで、触覚障害と痛みを伴う複合性局所疼痛症候群(CRPS)患者について、周期的な触覚電気刺激の効果を調べてみたそうな。
CRPS患者20人について、触覚障害を起こしている手の指先すべてに電極を着けて1日45分間x5日間刺激を与えた。
高周波数(20Hz)グループ16人と低周波数(1Hz)グループ4人に分けて前後での触覚2点弁別能および触圧覚、疼痛の程度を測定した。
次のことがわかった。
・高周波数グループでは触覚弁別能が著しく改善し、
・4人の患者で痛みが30%以上減少した。
・低周波数グループでは全ての患者で触覚弁別能が低下し 触圧覚と痛みに変化はなかった。
CRPS患者への高周波数電気刺激は感覚障害に効くかもしれない。痛みの緩和にはさらに長い期間の刺激治療が必要だろう、
というおはなし。
感想:
脳卒中のあと肩が痛くなって手がむくむ肩手症候群は CRPSに分類されるってことで関心を持った。