元
Relationship Between Botulinum Toxin, Spasticity, and Pain: a Survey of Patient Perception.
2015 12月 カナダ
痙縮と疼痛のある脳卒中患者へのボツリヌス療法の効果を調べてみたそうな。
痙縮のある131人の患者について、疼痛の強さ、痙縮との関連、ボツリヌス療法後の主観的改善程度を評価したところ、
次のことがわかった。
・痙縮のある患者の65%が痛みを感じていて、その60%はズキズキする痛みだった。
・安静時よりも動作時に痛みを感じる患者が多かった。
・痛みの度合いと痙縮に有意な関連は見られなかった。
・80%の患者は痙縮が痛みに関連すると信じていた。
・62%の患者は ボツリヌス療法で痛みが癒やされたと報告した。
痙縮患者の多くが痛みを経験し その関連を疑っていた。また、ボツリヌス療法で痛みが減少したと感じていた、
というおはなし。
感想:
比較対照を設けない。効果測定を主観スケールに頼る。ボツリヌス療法実験っていつもこんな感じ。
きっと客観評価に耐えないんだろうな。