元
Sleep Parameters, Functional Status, and Time Post-Stroke are Associated with Offline Motor Skill Learning in People with Chronic Stroke.
2015 10月 アメリカ
睡眠により運動学習が強化される(offline motor learning)という報告が増えている。
脳卒中経験者についてくわしく調べてみたそうな。
発症後6ヶ月以上経った慢性期脳卒中経験者20人と健常者10人について、夜間の睡眠前後での上肢の運動学習効果を測定した。
3日間研究所に泊まり 最初の2日間は準備にあて、3日目にジョイスティックを使った探索課題訓練を行い その後就寝し、翌朝に学習効果をテストした。
睡眠ポリグラフ検査との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・睡眠後の課題エラーの大きさが脳卒中経験者で明らかに減少していた。健常者では変化がなかった。
・睡眠効率が良く、ノンレム睡眠ステージ3の時間が短く、レム睡眠時間が長いほど運動学習効果が高かった。
脳卒中経験者の運動学習効果を促す睡眠条件をいくつか明らかにすることができた、
というおはなし。
感想:
慢性期患者でも効果ありってとこがおもしろい。
そういえばリハビリ入院してたころ、ある日テーブルに散らしたおはじきがひとつも拾えなかったのに 一晩寝たら翌日には難なくできるようになってたことがあったなぁ。