元
・Right hemisphere grey matter structure and language outcomes in chronic left hemisphere stroke
・Righting a wrong? Right side of brain can compensate for post-stroke loss of speech
2015 11月 アメリカ
左脳損傷で失語症になった脳卒中患者は、右脳がその機能を代償することで回復すると考えられてきた。
しかし最近ではこの右脳の働きはむしろ左脳の言語機能の回復を妨げるのではないか とも言われている。
そこで、右脳の機能相当部位の体積変化と 失語からの回復との関連を調べてみたそうな。
左脳損傷で失語症の脳卒中経験者32人と健常者30人について脳の高分解能MRIデータを撮り 解析したところ、
次のことがわかった。
・失語の回復が良かったグループの右脳後方の灰白質(側頭頭頂皮質)の体積が、回復の良くなかったグループよりも大きかった。
・健常者と比較しても脳卒中経験者グループの右脳後方部位の灰白質体積は大きかった。
・確認のために 失語にならなかった別の左脳損傷経験者10人と比較したところ、失語経験者の当該部位の体積は大きかった。
左脳損傷で失語症になった脳卒中経験者の回復には 右脳後方の皮質が関わっていて、回復過程で肥大していったのではないだろうか、、
というおはなし。
反対側のこのあたり
感想:
脳の体積が増えるってイメージ湧きにくいけど、自分は左脳のどこかが大きくなってんのかな、、