元
Music therapy in neurological rehabilitation settings.
2015 10月 ポーランド
神経学的リハビリシーンでの音楽療法についての総説。
・神経学的音楽療法(NMT:neurologic music therapy)は 神経疾患患者を対象としたあたらしい考え方である。
・音楽がもたらす固有の刺激で脳を活性化する。
・実際のリハビリへの応用では 楽器や音楽の特性を利用する。
・そのなかでもリズムはもっとも重要で、「エントレインメント効果」により 与えたリズムに生体リズムがシンクロするようになる。
・一定のリズムパターンには記憶能力を活性化するはたらきもある。
・また 音楽は情動システムに作用して知覚、認知、感情に影響をもたらす。
・たとえば「モーツァルト K.448」のてんかん抑制効果は 多くの研究で確認されている。
・近年あらたな感覚刺激技術として「バイノウラルビート(Binaural Beat Stimulation)」などが登場している。
・これら多様な音楽刺激方法が脳卒中、脳損傷、認知症などの治療に用いられ、音楽療法のエビデンスが増えつつある、
というおはなし。
バイノウラルビート周波数で注意力をコントロール
Turow G, Lane J D. Binaural beat stimulation: altering vigilance and mood states. In: Berger J, Turow G. ed. Music, science, and the rhythmic brain. New York, London: Routledge; 2011. p. 122–136.
感想:
やっと時代が追いついてきたか、、
追記:
nature.com:バイノウラルビートで脳卒中リハを加速?