元
Impact of Bilingualism on Cognitive Outcome After Stroke
2015 11月 イギリス
二ヶ国語を話せるバイリンガルは認知能力の衰えがゆっくりであることが知られている。
バイリンガルの脳卒中患者ではどうか、調べてみたそうな。
インド・ハイデラバードの脳梗塞患者608人について調査したところ、
次のことがわかった。
・353人がバイリンガルで、255人がモノリンガルだった。
・認知能力が正常だった者の割合は、40.5% vs. 19.6%でバイリンガルが多かった。
・血管性認知症と認知障害の割合は、77.7% vs. 49.0%でモノリンガルが多かった。
・失語症になる割合に差はなかった。
二ヶ国語を話せると脳卒中になっても認知能力が良好な人が多かった。おそらく認知的予備力が大きいためだろう、
というおはなし。
感想:
認知的予備力(cognitive reserve)っていうのは、脳の筋力みたいなもので、器用さや繊細さとか 難しい考えを理解する力なんかとは別物みたいなんだよね。