元
Comparison of emotional and non-emotional word repetitions in patients with aphasia.
2015 8月 イラン
失語症は左脳の損傷により起こる。一方、ダメージを受けていない右脳を刺激することで左脳の働きを促す考え方がある。
そこで 主に右脳が司ると考えられている「感情」を刺激する言葉を繰り返させることで、失語症治療がはかどるものか実験してみたそうな。
脳卒中で左脳損傷の失語症患者15人について、
*感情を刺激する言葉20個
*中性的な言葉20個
を用意して、各言葉を正確に言えるまで繰り返させ その回数を記録し 比較した。
感情を刺激する言葉にはポジティブな意味のものとネガティブなものを混ぜた。
次のようになった。
・平均繰り返し回数は、感情的な言葉で6.93回、中性的な言葉で7.10回、この差は統計学的有意なものではなかった。
・同様に、ポジティブまたはネガティブな意味を持つ感情的な言葉についても 繰り返し回数に有意な差は見られなかった。
発話の正確さに感情を刺激する言葉は影響しなかった。どうやら感情処理には右脳だけではなく左脳も関わっているようだ、
というおはなし。
感想:
たしかに右脳と感情のはなしはよく聞くんだけどね、、
生まれてすぐ脳卒中を経験した子供の感情表現力は
右脳卒中の患者は声に感情が乗らない
[コミュ障] 右脳損傷患者は会話から感情を読み取れないことが明らかに
右脳がやられた脳卒中患者は感情がおかしい
右脳を広くやられると喜びに鈍感になる?