元
Transplantation of Unique Subpopulation of Fibroblasts, Muse Cells, Ameliorates Experimental Stroke Possibly Via Robust Neuronal Differentiation.
2015 9月 日本
ミューズ細胞は生体に存在していて およそどんな細胞にも変化することのできる幹細胞である。遺伝子操作を伴わないので腫瘍になる心配がなく、損傷した組織を自動的に修復してしまう能力も持つ。東北大学の研究チームが発見した。
ミューズ細胞の働きをネズミで確かめてみたそうな。
人から採取したミューズ細胞3万個を 人為的に脳梗塞にしたネズミの脳に移植した。
80日以上フォローした結果、
次のことがわかった。
・ミューズ細胞は移植した脳組織に定着した。
・ネズミの神経症状および運動機能がミューズ細胞なしのグループに比べ明らかに改善した。
・ミューズ細胞は80日以降も生き続け、神経細胞に分化していった。
・腫瘍形成はまったく見られなかった。
・ミューズ細胞は知覚運動野から脊髄に伸びて、神経伝達を助けていた。
ミューズ細胞は移植後に神経細胞に変化し、新たな回路を形成して脳卒中の症状を改善した。この治療法は遺伝子操作を伴わない安全な方法である、
というおはなし。
感想:
STAP細胞が話題になったときにその名を初めて聞いた。
調べるほど iPS細胞よりも優れている気がしてならない。この認知度の差は研究者のマーケティングセンスのちがいによるものだろうか。
STAP細胞と共に消し飛んだ印象があったけど、そのうちノーベル賞かな。
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