元
Prefrontal Cortex Activation While Walking Under Dual-Task Conditions in Stroke: A Multimodal Imaging Study.
2015 10月 イギリス
多くの脳卒中経験者にとって 歩きながらの課題(会話など)はなかなか難しい。
そこで、歩行に加えて別の課題を与えた時の脳の働きを調べてみたそうな。
慢性期の脳卒中経験者と健常者の各グループについて、
*歩行のみ:単一課題
*歩行+思考作業: 二重課題 を行い、
各々の脳の活動状態を近赤外線分光法およびfMRIにて観察 比較した。
次のことがわかった。
・両グループともに 二重課題時により多くの酸化ヘモグロビンを前頭前野に観測した。
・脳卒中経験者はいずれの課題でも有意な変化を記録した。
・単一課題から二重課題時の脳活動増加量は 脳卒中経験者の運動パフォーマンスの低下度に関連していた。
・脳卒中経験者の二重課題時の活動増加は、下側頭回、上前頭回、帯状皮質、中心前回に観測された。
・特に 脳卒中経験者の下側頭回、帯状皮質、前頭極の活動増加は二重課題時の行動変化と関連していた。
二重課題時の 脳活動の増加と運動パフォーマンスの低下は関連していた、
というおはなし。
感想:
脳卒中をやると脳に余裕がなくなるから 負荷がかかったときにすぐに脳がカッカしてしまう。
坂をのぼる軽自動車みたいにエンジン回転数が跳ね上がってしまう。そういうことだと思う。
いまだに 運転中に話しかけられると返事できないもんね。