元
Potential determinants of efficacy of mirror therapy in stroke patients - A pilot study.
2015 8月 ドイツ
ミラーセラピーは脳卒中患者の運動機能のリハビリによいとされる。一方その効きは患者ごとに大きく異なる。
ミラーセラピーが効く患者とそうでない患者の違いを調べてみたそうな。
亜急性期脳卒中で重度の上肢麻痺の患者11人についてミラーセラピーを4週間行った。
この前後での脳皮質の活動度を近赤外線分光で測定した。
測定箇所は左右の一次運動野と楔前(けつぜん)部で、
鏡像への反応度を左右信号強度変化の和と定義して運動機能の回復度との関連を解析した。
次のことがわかった。
・5人の患者は指の動きにまったく改善がなかった。6人には指の動きに改善効果が認められた。
・楔前部での脳活動変化が大きい患者ほど改善効果も大きかった。
鏡像に対する楔前部の反応の大きさがミラーセラピーの効きを決めているのかもしれない、
というおはなし。
センサー位置 緑が楔前部
感想:
だまされやすい人とそうでない人の違いは メンタル面ではなく脳のハードウェアに理由があるってことなのかな。