元
Application of vibration to wrist and hand skin affects fingertip tactile sensation.
2015 7月 アメリカ
脳卒中患者の指先の触覚は、手首や手の甲に振動刺激を与えることで改善できる。
この振動刺激に適した強さを調べてみたそうな。
12人の健常者について、手首、手の甲、親指の腹など4箇所別々にホワイトノイズ刺激を与えた。
ホワイトノイズの強度は認知できる閾値の60%から120%まで変化させた。
各々の組み合わせ時の人差し指および親指先の触覚感度を測定した。
次のようになった。
・ホワイトノイズはその位置によらず指先の触覚感度におおきく影響を与えた。
・閾値の60%強度のとき指先の触覚感度はもっとも向上し、
・120%では逆に感度が低下した。
・80%では感度に明らかな変化が無かった。
・ノイズ強度と触覚感度の関係は確率共鳴現象のそれを示していた。
・ノイズ位置に依らないことからより高次の神経プロセスに関係していると考えられた。
離れた位置へのノイズ刺激によって指先の触覚感度を改善できた。ノイズ刺激が閾値の60%強度のとき触覚感度がもっとも向上した、
というおはなし。
感想:
これ↓の続報。
確率共鳴現象によって脳卒中で麻痺した指先の感覚を簡単に改善してしまう方法が明らかにおもしろい。別の種類の刺激でもいけるんじゃないのかな、、