元
Primed Physical Therapy Enhances Recovery of Upper Limb Function in Chronic Stroke Patients.
2015 7月 ニュージーランド
上肢リハビリ直前の磁気パルス準備刺激の効果について調べてみたそうな。
慢性期脳卒中で片麻痺の患者18人について45分間の上肢理学療法の直前にシータバースト磁気刺激を与えた。
偽刺激グループも設けて、これを2週間行い 1ヶ月後、3ヶ月後の機能改善度、皮質運動興奮性、脳機能MRIの結果を比較した。
次のようになった。
・上肢機能を示すアクション・リサーチアームテストのスコアは1か月後も改善値を保っていた。
・治療2週間の中盤から成果が現れ始め 用量効果を示していた。
・1か月後、上肢機能の改善度と 皮質運動興奮性バランスおよび損傷脳側の前運動皮質の活動増加との関連が認められた。
リハビリ直前にシータバースト準備刺激を与えることで慢性期脳卒中患者の上肢機能が改善し、1ヶ月間以上効果が持続した。通常のリハビリ単体では十分な効果が得られなかった、
というおはなし。
感想:
この研究者グループは準備刺激が好きで、かつて両手パタパタ法を提唱していた。
両手準備運動をすると脳が刺激されて上肢リハビリが加速することが判明!
こんかい、通常ならTMS治療の話になるところを「準備刺激」にキーワードをすり替えている。タイトルにTMSと載せると時代遅れに見えてだれも読んでくれなくなるからではないだろうか。
おまけ:シータバーストとはなんなのか