元脳卒中で麻痺がひどいとリハビリがむつかしい。
High-Intensity, Unilateral Resistance Training of a Non-Paretic Muscle Group Increases Active Range of Motion in a Severely Paretic Upper Extremity Muscle Group after Stroke.
2015 5月 アメリカ
そこで、麻痺していない方の手を訓練するとその効果が麻痺手に伝わる "クロスエデュケーション効果" を利用したリハビリを検証してみたそうな。
発症4ヶ月以上の脳卒中片麻痺患者6人と健常者7人について、
麻痺していない手首の伸筋を高負荷で鍛える訓練を4週間、計16セッション行った。
訓練前後での 麻痺手(または訓練していない手)の最大筋力と関節可動域を測定した。
TMSを使って皮質脊髄路の興奮性変化も測定した。
次のようになった。
・訓練後、健常者の訓練していない手首の筋力および関節可動域が向上した。
・同様に脳卒中患者の麻痺手の筋力および関節可動域も明らかに改善した。
・健常者の皮質脊髄路の興奮性は変わらなかった。
・脳卒中患者の随意筋運動度は向上し、
・訓練前にはなかった運動誘発電位が確認できた。
脳卒中患者の麻痺していない方の手をしっかりと鍛えることで、麻痺した手の筋肉を動かし力を絞り出す能力を改善できるにちがいない、
というおはなし。
感想:
なんか夢のような話なんだけど、
そういえばこんなの↓も あったよなぁ、、
麻痺上肢の痙縮を簡単に改善する方法を日本の研究者が発見!
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