元
Cardiovascular disease incidence and survival: Are migrants always worse off?
2015 5月 デンマーク
移民と脳卒中との関連を調べてみたそうな。
1993-2010の11万人あまりの移民データをフォローして、自国(デンマーク)出身者と比較した結果、
次のことがわかった。
・男性難民は 脳卒中および心血管疾患の発症リスクが有意に低かったが、急性心筋梗塞リスクは高かった。
・女性難民も脳卒中の発症リスクは明らかに低かった。
・家族呼び寄せ移民の脳卒中、心血管疾患リスクは男女ともに低かった。
・移民の脳卒中、心血管疾患の生存率は、出身国や難民、家族呼び寄せ移民の区別にかかわらずデンマーク出身者よりも良かった。
難民および家族呼び寄せ移民の脳卒中リスクはその国の出身者よりも低く、生存率も高かった。移民が健康上不遇な状態にいるとは言えない、
というおはなし。
感想:
脳卒中には貧困病の側面があるから、経済的に厳しい環境にいるはずの移民は脳卒中になりやすいに違いない。けど元居た国よりはるかにマシなため 逆に脳卒中になりにくくなった、ってことと理解。
豊かさとは相対的なものなのかも。