元
Functional organization and restoration of the brain motor-execution network after stroke and rehabilitation
2015 3月 アメリカ
脳の運動に関係する複数の領域は、なにもしていない状態でも低い周期(<0.1Hz)で同期して情報のやりとりをしている。
脳卒中によってこのネットワークがどう影響を受け、メンタルプラクティスや理学療法などのリハビリでこれがどのように回復するのか実験してみたそうな。
亜急性期の脳卒中患者13人と健常者17人についてグループ分けし、
*メンタルプラクティスのみ または、
*メンタルプラクティス+理学療法
を1日4時間x2週間行い、その影響をfMRIで調べた。
fMRI 結果から 脳の5箇所の領域(左右の一次運動野と前運動皮質、補足運動野)のネットワークのつながりを解析した。
次のことがわかった。
・健常者も脳卒中患者も0.06-0.08Hzで脳のネットワークが同期していた。
・脳卒中患者では活動が低下しているネットワークパターンがあった。
・この低下したネットワークパターンはメンタルプラクティスのみでは改善しなかった。
・メンタルプラクティス+理学療法のグループでこのネットワーク活動が回復し、
・実際の運動機能の回復にも反映していた。
メンタルプラクティスと理学療法を組み合わせたリハビリは非常に効果的であり、脳機能ネットワークを調べることでリハビリ成果を評価できるかもしれない、
というおはなし。
感想:
ちかごろ話題のデフォルト・モード・ネットワークってやつか、、