元
Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial.
2015 4月 オーストラリア
脳卒中の発症から24時間以内に患者をベッドから引きずり出して、立ったり座ったりの訓練を行う超早期リハビリテーションの効果と安全性を調べてみたそうな。
5カ国56箇所の脳卒中の急性期治療施設に入院した患者について、通常治療のみグループと超早期リハビリグループとに分けて3ヶ月後の回復度を比較した結果、
次のことがわかった。
・2006-2014年の2104人の患者を調査対象とした。
・3ヶ月後、回復良好だった患者の割合は46%vs.50%で超早期グループが少なかった。
・死亡者数は、8%vs.7%で超早期グループが多かった。
・超早期グループの19%、通常治療グループの20%に重大な有害事象があった。
・動かないことが原因の合併症は 超早期グループで減らなかった。
発症後24時間以内に移動訓練を始めたところ、3ヶ月後の回復可能性はむしろ低下した。早期リハビリが流行っているが、少し頭冷やしたほうがいい、
というおはなし。
感想:
超早期リハビリやりたがる根拠にはいくつかあるんだけど、いちばんは動物実験の結果だろう。動物の場合 グダっと寝てたら捕食されるか餓死するわけで、DNAレベルから必死に回復しようとする。
同じことを病院に手厚く保護された人間に期待するのは無理、、 と思う。
追記:
Stroke誌:早期リハビリがんばる意味ない
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報
超早期リハビリには脳の細胞死を促す効果があった!
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