元
Gait Measures as Predictors of Poststroke Cognitive Function: Evidence From the TABASCO Study.
2015 2月 イスラエル
脳卒中患者は認知機能障害になるリスクがある。
歩行、バランス機能がその予測に役立つものか 調べてみたそうな。
平均年齢67、軽症の脳梗塞またはTIAの患者298人について
認知機能および移動能力の検査を発症後6,12,24ヶ月の時点で行い関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・2年間の追跡期間中に15.4%の患者が認知機能障害となった。
・認知低下した患者は低下しなかった患者と梗塞の大きさや位置に違いはなかった。
・発症6ヶ月時点で、認知低下グループではタイムアップアンドゴーテストの時間が長かった。
・さらに認知低下グループではバランステストのスコアが低く、
・歩行時の二重課題テストの正答率も低かった。
・脳梗塞とTIAを分けて解析しても同様の結果になった。
・6ヶ月時点でタイムアップアンドゴーテストが12秒以上かかる患者は2年以内に認知機能障害になるリスクがかなり高かった。
歩行バランス機能の簡単な検査が、軽症脳卒中患者のその後の認知機能障害リスクを判定する目安になり得るだろう、
というおはなし。
感想:
タイムアップアンドゴーは普通人で5-6秒だから、特に麻痺もないのに動きのトロさが2倍以上だったらヤバイぞ、ってことと理解。