元
Impact of Language Barriers on Stroke Care and Outcomes.
2015 2月 カナダ
急性期脳卒中への治療方針は患者とのコミュニケーションに依存するところが少なくない。
そこで、言語障壁(互いの主用言語を理解できない)がある場合の脳卒中患者の予後について調べてみたそうな。
脳卒中患者12787人の医療記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・1506件のケースで言語障壁があった。
・7日内死亡率は、言語障壁がある場合は 7.0%、無い場合に 9.2%だった。
・しかし、言語障壁患者は退院時の障害がやや重い傾向にあった。
・院内合併症の率には差がなく、治療の質は言語障壁患者で良好だった。
言語障壁のある脳卒中患者はなぜか死亡率が低かった。他の要因を考慮に入れてなお、これらの差は変わらなかった、
というおはなし。
感想:
うまくコミュニケーションとって うっかりお医者さんをやる気にさせてしまうと tPAを打たれてしまう。その結果 出血ドバッで死亡、となる可能性も高まる。たまたまうまくいった患者は障害も軽く退院できる。
そういうことだと思う。