元
A Randomized Controlled Trial of the Effect of Early Upper-Limb Training on Stroke Recovery and Brain Activation.
2014 12月 オーストラリア
脳卒中患者の75%は上肢の機能障害を経験する。その一方で、最初の1ヶ月間の機能の回復は非常に大きい。
発症後1ヶ月以内の集中的訓練により脳の活動も高まるものなのか実験してみたそうな。
急性期脳梗塞患者23人を、通常リハビリグループと上肢集中訓練グループに分けた。脳の活動を脳機能MRIで3ヶ月後まで観察、比較した。
上肢集中訓練は、発症1週間目から行い 1ヶ月間に計30時間の訓練を行った。
次のようになった。
・集中訓練グループでは、前帯状皮質と病側の補足運動野が活発になり、
・病側と反対の小脳の活動が低下した。
・集中訓練グループでは3ヶ月後までの機能改善程度に被験者間のバラつきが小さく、より確かな効果が期待できた。
脳卒中早期での上肢の集中訓練により、脳のそれらしい部分の活動に大きな変化がもたらされた、
というおはなし。
感想:
10数年前、健康な頃に撮った自分の脳機能MRI を思い出した。(↓これ)
指動かしただけで小脳の同じ側にこんなに反応がでることをそれまで知らなかった。