元
Gender and Stress in Predicting Depressive Symptoms Following Stroke.
2014 11月 アメリカ
脳卒中後のウツは予後の悪化に関連する。いっぽうストレスはウツに関連し 特に女性はストレスへの反応が大きいとされる。
ストレスの高い出来事とウツ症状との関連について男女の違いを調べてみたそうな。
脳卒中患者の男女43人について、日常生活下のストレスフルな出来事やウツ症状をその都度瞬時に記録できるモバイル機器を1週間携行させた。
この記録装置により記憶によるデータの偏りを防ぐことができる。(electronic momentary assessment:EMA)
従来型のウツ評価との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・日常生活下での1140件の出来事が記録された。
・そのうち37.3%はストレス度の高いネガティブな出来事だった。
・記録された日々のウツ症状は男性よりも女性で重かった。
・特に次の3つのウツ症状、*悲しい気分、*疲労感、*食欲不振、が多かった。
・病院で行う従来型ウツ検査では男女の差は見られなかった。
ストレスの高い出来事に対する過大な反応と、それに関連するウツ症状が男性ではなく女性に見られた。
病院の検査では見られなかった日常生活下のウツ症状の男女の違いがEMAにより明らかになった、
というおはなし。
別のEMAの例
感想:
女性のウツは傍目にもわかるけど、男性のそれは検査しないとわからない、ってことなのかな。