元
Gradually increased training intensity benefits rehabilitation outcome after stroke by BDNF upregulation and stress suppression.
2014 6月 香港
脳卒中早期の身体トレーニングは効果的なリハビリに欠かせない。しかし通常その運動強度は一定である。
リハビリ運動強度とその効果との関係を調べてみたそうな。
人為的に脳梗塞にしたネズミ60匹を運動強度別に次の4グループに分け、1回30分間のトレッドミル訓練を7日間行った。
*比較(なにもしない)グループ
*低速度グループ(5m/分)
*低速度から高速度に徐々に速くするグループ
*高速度グループ(26m/分)
訓練後の運動機能、血中コルチコステロンでストレス度、脳神経再生を促すタンパク質(BDNF)を測定、比較した。
次のようになった。
・徐々に運動強度を強くするグループで運動機能の著しい改善があり、
・同時に海馬でのBDNF濃度がもっとも高くなった。
・高強度グループではストレスレベルが非常に高かった。
徐々に運動強度を高めてゆくトレーニングは効果的でかつストレスも少ない。この結果は人に応用できるかも知れない、
というおはなし。
脳の各所でのBDNF濃度 グループ別
感想:
こういう結果になる理由として、運動のストレスはありすぎても なさすぎても良くないから、と考察している。
ほどほどの見極めが大切らしい。