元
Differences in Brain Waves of Normal Persons and Stroke Patients during Action Observation and Motor Imagery.
2014 2月 韓国
動作観察療法や運動イメージ訓練の際の脳波がどんな特徴や違いがあるか調べてみたそうな。
平均年令56の慢性期脳卒中患者12人と平均年令22健常な12人について動作観察時、運動イメージ時の脳波を3分間計測して比較した。
動作観察療法では立ったり座ったり、身体をひねったりといった動作を記録したビデオを観る。
運動イメージ訓練では同様の動作を口頭で指示し、頭のなかに思い描く。
次のようになった。
・脳卒中患者と健常人いずれも動作観察時にアルファ波の強度がおおきく低下した。
・しかし運動イメージ時ではアルファ波強度に大した変化は生じなかった。
・ベータ波の強度は両グループともに同じような分布で増加したが、
・ベータ波は動作観察時のほうが運動イメージ時よりも顕著に強かった。
動作観察と運動イメージは運動学習を促す効果がある。しかし動作観察の方がより強い認知活動をもたらすであろう(α↓β↑)ことから 動作観察療法の方が脳卒中リハビリには向いているのかも知れない、
というおはなし。