元
Changes in the location of cortico-muscular coherence following stroke.
2013 11月 イギリス
脳卒中により脳のネットワークの再編が起きると言われているがその仕組みはよくわかっていない。
そこで、脳磁図と筋電図の同期リズムに着目して調べてみたそうな。
25人の脳卒中患者と、同年齢の健常な23人について手の握り動作中の脳磁図を測定し、筋電測定結果との同期リズムを解析した。
次のようになった。
・すべての健常人で対側脳の感覚運動野にもベータ波、ガンマ波の筋電同期リズムを観測した。
・しかし脳卒中患者ではそれをずっと上回る広さで健常側脳に活動ピークを観測するケースがあった。(ベータ波7人、ガンマ波5人)
・脳卒中患者の健常側脳での脳波筋電同期リズムのピークと障害の程度には関連が見られなかった。
脳卒中のあと、損傷していない側の脳までもが麻痺手の筋肉活動に影響を及ぼし、機能回復に一役買っているであろうことがわかった、
というおはなし。
青:健常人、赤:脳卒中患者
追記:
脳波筋電図コヒーレンスの皮質分布