元
Caloric vestibular stimulation in aphasic syndrome.
2013 12月 イギリス
前庭機能熱刺激は脳幹検査に用いられるほか、言語に関連する脳の血流を高めるとも言われている。
そこで、前庭機能熱刺激の失語症への効果を調べてみたそうな。
左脳損傷で失語症の慢性期脳卒中患者3人について前庭機能熱刺激を4週間行った。
方法は、左脳を刺激するために右の耳穴に温度を変化させる事のできるプローブを挿入し、35℃~17℃のサイクルを20分間に8回行った。
次のようになった。
・3人中2人で命名課題での著しい改善効果がすぐに見られた。
・このうち1人は復唱能力も改善し、別のもう1人は単語識別能力が向上した。
・副作用は見られなかった。
前庭機能熱刺激で失語症が改善するかも知れないことがわかった、
というおはなし。
通常は冷水を注ぐらしい
感想:
よほど強力なプラシーボ効果があるのか、1人はついでに歩けるようになってしまったという。