元
Effect of limb movements on orienting of attention in right-hemisphere stroke.
2013 10月 カナダ
右脳の脳卒中患者で、右半側から注意を解放する能力に欠ける症状が報告されており、これが半側空間無視と関連があると言われている。
一方で、左上肢の運動が左方への注意を促すことがわかっているがそのメカニズムは明らかでない。
そこで、左上肢運動が右脳損傷患者の注意解放力欠陥を改善するものなのかどうか調べてみたそうな。
左上肢を自発的、受動的に動かす場合と動かさない場合とで注意力検査を行った。
対象は右脳卒中患者で注意解放力欠陥のある者とない者、比較のための同年令の健常人。
次のようになった。
・注意解放力欠陥スコアは半側空間無視の重症度と関連があった。
・注意解放力欠陥は上肢の自発的、受動的運動により影響を受けなかった。
・しかし上肢運動は注意の方向を変えたり逸したりする効果はあった。
左上肢運動は注意解放力欠陥に変化をもたらすものではなく、左方注意をうながす別のプロセスに作用するのだろう、
というおはなし。
感想:
両者の違いがよくわからないけど、半側空間無視は奥が深そうなことはわかった。