元
Effects of pro-cholinergic treatment in patients suffering from spatial neglect.
2013 9月 スイス
半側空間無視は、右脳損傷がアセチルコリンを介した神経系のはたらきを邪魔することにより起きているとも考えられる。
そこで、アセチルコリンの代替物質として、ニコチンが症状を改善するかどうか実験してみたそうな。
10人の脳卒中患者にニコレット10mgを貼り、半側空間無視の判定テストを受けさせた。
ニコチンなしの偽ニコレットも用いて比較した。
次のようになった。
・ニコチングリープは抹消課題と追跡課題で大きな改善をしめした。
・症状が重い患者の方が改善程度が大きかった。
・その他の課題では大した改善は見られなかった。
ニコチン療法が半側空間無視患者の注意力、覚醒度を改善することがわかった、
というおはなし。
症状が重いほどよく効く