元
Effect of task-specific training on functional recovery and corticospinal tract plasticity after stroke.
2013 9月 韓国
リハビリを開始する最適なタイミングを、皮質脊髄路もみながら調べてみたそうな。
人為的に脳梗塞にしたネズミについて、梗塞サイズの大小でグループ分けした。
さらに課題志向型リハビリを開始する時期ごとに1,5,14日後のグループに分け、行動試験で回復程度を追跡した。
そののち解剖して脳内の神経構造を確認した。
次のようになった。
・小さい梗塞グループでは、リハビリを1または5日後に開始したネズミの回復が非常に良かった。
・大きい梗塞グループでは5日後開始が最も回復良く、いっぽう1日後開始ネズミは症状が悪化した。
・対側の軸索新芽形成は両グループの5日後ネズミで増加していた。
・しかし大きい梗塞グループの1日後リハビリ開始ネズミの軸索形成は逆に減少していた。
・運動野と脳梁を結ぶ軸索形成にも同様の傾向が見られた。
脳卒中からの機能回復程度は、梗塞のサイズとリハビリ開始時期によって変わる。これは皮質脊髄路の可塑的構造変化と関係があるかも知れない、
というおはなし。