元
Efficacy of Coupling Inhibitory and Facilitatory Repetitive Transcranial Magnetic Stimulation to Enhance Motor Recovery in Hemiplegic Stroke Patients.
2013 5月 台湾
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の抑制促進効果の最適な組み合わせについて調べてみたそうな。
54人の慢性期片麻痺脳卒中患者について次の4グループに分け、20日間の治療を行った。
A)健常側に抑制1Hz刺激+病側に促進バースト刺激
B) 健常側に偽刺激+病側に促進バースト刺激
C)健常側に抑制1Hz刺激+病側に偽刺激
D)両側に偽刺激
この前後での運動野皮質興奮性変化および上肢運動機能の改善度評価を行った。
次のようになった。
・グループAで、筋力、運動機能、反応速度がもっとも向上した。
・脳健常側での皮質活動の低下が運動機能の向上と関連していた。
・病側脳の皮質活動の増加が反応時間の短縮と関連していた。
・他のグループB,C,Dではこのような関連は見られなかった。
rTMS治療は、左右の脳にそれぞれ同時に抑制刺激、促進刺激を与える方法が最も効果的である、
というおはなし。
感想:
これまでの2倍のハードウェアが要るわけで、皆やりたくてもなかなか手が出なかった実験って感じ。