元
Inhibitory Theta Burst Stimulation of Affected Hemisphere in Chronic Stroke: a Proof of Principle, Sham-Controlled Study.
2013 8月 イタリア
磁気刺激によるリハビリは両半球の競合モデルに基いて、損傷側に活性化刺激を、健常側に抑制刺激を与えるのが通常である。
そこで、損傷側の脳に抑制刺激を与えてみたらどうなってしまうのか、実験してみたそうな。
12人の慢性期脳卒中患者について、損傷側脳への抑制磁気刺激、または偽刺激のグループに分けて上肢機能の改善程度を比較した。
併せて通常のリハビリも行った。
次のようになった。
・両グループ共に上肢機能が大きく改善し、3ヶ月後も持続した。
・磁気刺激グループでは、上肢課題実行時間の短縮ぶんが倍以上速くなった。
これまで、損傷側の脳には活性化刺激を与えるという考えが当たり前だったが、抑制刺激を与えても改善効果があることがわかった、
というおはなし。
感想:
この種の改善効果が一体なにに由来するのか?を考えなおすきっかけになる研究だと思った。