元
Effects of Noninvasive Brain Stimulation on Language Networks and Recovery in Early Poststroke Aphasia.
2013 6月 アメリカ
rTMS(経頭蓋反復磁気刺激)の失語症治療効果を検証してみたそうな。
24人の脳卒中患者について、右脳の下前頭回の働きを抑制する1Hzの磁気刺激を 20分間×10日間 施した。
比較のための偽磁気刺激グループもつくった。
両グループには並行して1回45分間の言語療法も施した。
治療前後での脳の言語ネットワークの活動を調べるPET検査も行い、言語能力の改善程度との関連を解析した。
次のようになった。
・rTMSグループの言語命名スコア、理解度スコアの向上が著しかった。
・rTMSグループの左脳の活動領域の拡大が偽刺激グループに比べ著しかった。
・この活動領域が大きくなった人は、言語テストスコアの改善度も高かった。
脳梗塞で失語症患者の右脳の下前頭回を抑制するrTMS治療は、結果的に左脳の言語ネットワークを刺激して、言語療法の効果を強める、
というおはなし。
下前頭回