元
Alterations in spontaneous brain oscillations during stroke recovery.
2013 4月 フィンランド
脳卒中患者の脳神経の活動周期と回復程度との関連を調べたそうな。
16人の急性期脳卒中患者について、1週間目、1か月後、3ヶ月後の脳磁図を計測した。
(脳磁図は発信源の位置特定精度が脳波測定よりもずっと高い。)
機能回復結果との関連を解析したところ、
次のようになった。
・追跡期間を通して概ね患者は順調に回復した。
・彼らには、1か月-3ヶ月後にかけて、損傷側の側頭頭頂部に10Hzの強い神経活動が観察された。
・当初7人の患者で損傷箇所の周辺に1Hzの異常な低周期神経活動が見られた。
・このうち4人は3ヶ月後にもこの1Hz振動が継続していた。
・この4人の損傷箇所の大きさは他の患者よりもかなり大きく、機能回復も悪かった。
回復順調な損傷脳の側頭頭頂部には、10ヘルツの強い神経活動が見られた。
一方、1ヘルツの低周波振動が継続する患者は 回復は悪いことがわかった、
というおはなし。
10Hz活動の分布
10Hz活動の強度 AH:損傷側脳、UH:健常側脳
感想:
こういうはなし好き。