元
Repetitive transcranial magnetic stimulation for improving function after stroke.
2013 5月 中国
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を使って、健常側の脳活動を抑制したり、損傷側の脳を活発にすることで脳卒中リハビリがはかどると言われている。
その効果を検証するべく、世界の医学論文データベースから、信頼の置ける研究を2名の調査員が厳選し、その内容を吟味したそうな。
次のようになった。
・19件の論文が見つかった。これら被験者の総計は588人に及んだ。
・183人が関わった2つの研究ではrTMS治療による自立度の改善は見られなかった。
・73人参加の4つの研究では、運動機能に何の影響もなかった。
・刺激の頻度や発症からの適用時期を変えた研究でも、何の違いも見られなかった。
・有害事象として、ごく稀に軽い一時的な頭痛が見られた。
現在のところ、rTMS治療が脳卒中リハビリに有効であるとする証拠は見つからなかった、
というおはなし。
感想:
歴史もないし、いまはしょうがないと思う。
にしても最近はrTMSリハビリ関連の論文をすっかり見かけなくなった...気がする。