元
Cerebral basis of posttraumatic stress disorder following the Chernobyl disaster.
2013 4月 ウクライナ
チェルノブイリ事故で心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった人たちの脳の働きについて調べてみたそうな。
PTSDと診断された219人を含む241人の事故経験者について調査した。
・内訳、115人は現場の清掃に携わり、34人が急性放射線症だった。
・76人は立ち入り禁止区域からの避難者だった。
・28人はアフガニスタンからの退役軍人、22人は被曝していない健常人だった。
・被曝関連PTSDには将来への恐怖、ウツ、不安、記憶障害などの症状が見られた。
・超音波検査で、内頚動脈壁の肥厚、狭窄率の上昇が確認された。
・脳波検査で、β,θ波の減少、α波の増加が見られた。
放射線事故関連PTSDでは、精神病理的、神経認知的問題および脳卒中やアテローム性動脈硬化の原因になる脳血管の変化が観察された。
これらに加え、脳内の異常な働きも示唆された。
福島第一原発事故避難民へのちゃんとした心理的、精神的ケアが望まれる、
というおはなし。