Differences in the Peak Cough Flow among Stroke Patients With and Without Dysphagia.
2013 3月 日本
咳は気道をクリアにするための防御反応であり、しっかり咳ができる嚥下障害患者は誤嚥しにくい。
脳卒中患者が咳をしたときの最大呼気流量が嚥下障害の有無でどう変わるのか調べてみたそうな。
肺活量計を使って、嚥下障害の脳卒中患者10人、嚥下障害なしの脳卒中患者20人と10人の健常人について咳の最大呼気流量を測定、比較した。
次のようになった。
・嚥下障害なし脳卒中患者の咳の最大呼気流量は毎分297リットルだった。
・健常人では462リットル、
・嚥下障害があると、160リットルだった。
・また、嚥下障害があると肺活量、予備吸気量ともに健常人よりも低かった。
・予備吸気量と咳の最大呼気流量との関連が強かった。
脳卒中で嚥下障害の患者がしっかりと咳をできるかどうかは
肺機能、特に予備吸気量にかかっていることがわかった、
というおはなし。
感想:
なぜ肺機能が弱って見えるのか?
予備吸気量:安静時吸息の終了からさらに最大努力により追加吸入しうる空気の容積