Limb activation ameliorates body-related deficits in spatial neglect.
2012 12月 ドイツ
半側空間無視患者は損傷脳と反対側の身体のイメージが弱くなっている。
そこで、注意喚起をするために手を動かす方法と、音による方法との比較をしてみたそうな。
8人の右脳卒中で半側空間無視の患者について、
スクリーンに手の平または手の甲の絵を表示して
それが左右どちらの手に相当するのかを瞬時に答えさせるテストを行った。
・実験者が被験者の腕を曲げ伸ばしをしながら行う場合と、
・絵を表示する直前に音を鳴らす場合、
の両方でのエラー率を比較した。
次のようになった。
・左手の絵のときにエラーが圧倒的に多かった。
・左腕に曲げ伸ばし刺激を与えた場合にエラーが激減した。
・音刺激時のエラー減少効果はあまりなかった。
・右手の絵に関しては なにをやっても同じような結果だった。
半側空間無視患者の左手を曲げ伸ばし刺激すると
身体のイメージが改善されるのかもしれない、
というおはなし。
感想:
半側空間無視はないけれど、
左半身密度の希薄感がずーっとあるので、
これはわかるような気がする。