Patient refusal of thrombolytic therapy for suspected acute ischemic stroke.
2012 12月 アメリカ
脳梗塞が疑われて入院した際に、血栓を溶解するtPA治療を
拒否した患者の予後と特徴について調べたそうな。
過去の患者データを見直し、tPA治療の有無、
人的特徴、回復程度について調べ関連を解析した。
次のようになった。
・7年半の間に30件(4.2%)のtPA治療拒否があった。
・tPA治療の拒否者に偏った人的特徴はなかった。
・tPA治療拒否者の割合は時と共に減少傾向にあった。
・tPA治療拒否者には次の特徴が共通していた。
病院到着時間がギリギリ
神経症状が軽い
脳卒中でない可能性大
入院期間が短い
・脳梗塞と確定診断された者に限ると、軽症でなくても
tPA拒否者のほうが入院期間が非常に短かった。
・軽症、類似症状者を除くと、tPA治療を受けた者も
拒否した者も予後は変わらなかった。
tPA治療が増えない理由は、拒否されるからかも知れない。
軽症患者ほどtPA治療を拒否する傾向がある。
また、tPA 治療拒否者の6人に1人(17%)は
実は脳梗塞ですらなかったことが判明した、
というおはなし。
感想:
けっこうイイカゲンな根拠でtPA治療を勧めてくるので
少なくとも治療同意を自ら判断できるほどに
頭がハッキリしている人は、
tPA治療は断った方が早く良くなる、
ってことだと理解した。
でもこれって、何かがおかしい...